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これであなたも名カメラマン・写真の写し方入門
写真は壁画を超えられるか
(マガジンID:0000146098)     第007号
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初めてこのマガジンを読まれる方へ

◆基本の基本◆
    こんにちわ、カメラを手にして40年のKobaです。
    美しい写真、力強い写真、インパクトのある写真、世の中には素晴
    らしい写真が数多く残っています。こんな写真を写してみたい、あ
    んな写真を写してみたい、という方のために、Kobaの今までの経験
    から得た写真の写し方ノウハウ集です。但し個々のカメラについて
    の技術的な事柄については述べていません。あくまでも撮影の心構
    えやノウハウについて書いて行こうと思っています。   

   素晴らしい写真を写すすための秘訣は以下の2つ
      1、先輩たちの写真を鑑賞する
      2、カメラを構えた時に出来上がりをイメージする
    以上、2点をマスターすればあなたも名カメラマンに近づくことが
    できます。たった2点ですが、独学でやっていると中々進歩しない
    ものです。でもご安心ください。この講座では個々の具体例により
    解説して行きますので、1つ1つ頭の中に叩き込んで実行してみて
    ください。あなたの撮影スキルは日に日に上達することでしょう。

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No.007号

  今週のテーマ : ・・・構図を決める・・・

ではでは

☆☆☆三角・S字・シンメトリック・黄金率☆☆☆  始まり始まり

構図を頭の中でイメージする

前回も述べましたが、「肉眼で見ている被写体」「ファインダーで見えて
いるもの」「写真の出来上がり」以上の3つをうまく連携させないと感動
の写真は出来ません。
そこで
  今自分は何に感動してシャッターを切ろうとしているのか、
  感動を写真にあらわすにはこの位置で良いのか、
  魚眼レンズでない限り全てを写す事はできないから何処から何処までフ
  ァインダーで切り取るのか、
以上の事柄を念頭に置き、自分の感情や思想をいかに効果的に写真の中に
盛り込むか、を実行します。

そこで今日のテーマである構図のうち 三角構図について

Kobaも初心者の頃は、「三角構図で撮れ」とよく言われたものです。
三角は形の原点といわれます。点は位置を表し、線は長さを表す、三角形
で初めて面積という形を持ちます。

三角形というと始めに思い出すのが 山・三角定規・木・屋根・ピラミッド
など安定した形です。しかし三角構図は使い方により不安定感、躍動感、な
ど見る人に動的な感覚を起こさせる効果もあります。

肉眼で三角構図を決めてしまうこともできますが、まずはファインダーの中
で三角形を探してみましょう。花や人、山や川や海、その他ビルや鉄道や自
動車、など、自分が写したいと思ったものをファインダーの中に収めながら
三角形を意識してフレミングします。時には三角形が2つ3つ4つといくつ
も画面の中の構成として入っている場合もあります。

ファインダーを覗き、三角形を確認したらこれだと思う所でシャッターを押
します。続いてズーミングしながら(ズーム機能が無い場合は自分の足で被
写体に近寄ったリ離れたりしながら)広角で1枚、望遠で1枚と最低3枚は
シャッターを切ります。
そして帰ってから写真を見てどの写真がインパクトがあるか、自分の狙いど
おりの写真になっているか、などを回顧しつつ次の撮影のための判断材料と
します。

さて、水平線や地平線を眺めていると、どこにも三角形なんてないじゃん、
という場合もあろうかと思います。そんな時は黄金率を思い出して下さい。
黄金率とは縦横比が1対1.618の事を言いますが、A4の紙が1対1.4142
くらいの比率ですのでそれよりももっと細長い四角形です。
空と海しかない風景や、空と地平線しかない風景に出会うこともあるかと思
います。そんな時は空を黄金率の比率で画面の中に収めてみて下さい。空を
強調したい時はその反対にします。

そしてこれはKobaの持論なので皆さんに押し付けるものではありませんが、
時間と空間を表現する上で、写真と絵は反対の所にある。という事につい
て述べてみたいと思います。

まず写真について述べますと、「写真はその瞬間を切り取る」という性質
上「それ以前」でもなく「それ以後」でもないという事。つまり「2度と
こないある瞬間の映像」であり「過去の映像」である事です。

これに対して絵画は「ある時間をかけて製作する」ものであり「未来志向」
又は「将来への願望の具象化」であると思っています。
又絵画は額縁の中に収める事により、ひとつの切り離された空間を作って
います。

写真は、写真に写っているそのものだけではなく、空間としてその外側を
も想像させるものである。また時間として、それ以後やそれ以前を観る人
に想像させるものであると思います。
そのためにかどうかは解りませんが、写真はフチナシというひとつの良い
仕上方法があります。

話がそれてしまいましたが、Kobaにとっては大事な要素なので書き留めま
した。

                          今日はここまで

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次回は・・・構図を決める その2・・・です
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Kobaのスナップ写真が下記でご覧いただけます
   http://www.yorozukoba.sakura.ne.jp/photo_haiku.htm

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           写真のプロ集団 「ビジョン社」 のホームページ
            Kobaが参考にしているサイトです 
                 http://www.visions.nl/home.html
                       一度みてみて、参考になりますよ
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編集後記
この所寒波の襲来で日本列島はスッポリ寒気に覆われています。2月1日
に降った雪は50cmにも達し、近所の人は雪掻きにおおわらわでした。岐
阜市の北部でしかも山裾のここでは毎年雪には悩まされます。風邪ひきさ
んがたくさんいらっしゃいます。、皆さん健康には充分お気をつけ下さい。
ちなみにKobaの風邪予防策は、風呂に入る前にコップ半分ほどの水を飲み
浴槽で汗をかくまですくんでいる。また風呂上りにはすぐ服を着ないで体
の表面の水分がとぶまで○○チンでいる事。このため女房と娘には疎まれ
ていますが。

このメールマガジンは岐阜県から発信しています。
「こんな時はどんな風に写したらたらいいの」という疑問や、「こんな写
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報下さい。Kobaのホームページの"QアンドAコーナー"に掲載、みんなで検
討しましょう。
また秘蔵の写真、これぞわが傑作写真、というのがありましたらメールの
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だきます。

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