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これであなたも名カメラマン・写真の写し方入門
写真は壁画を超えられるか
(マガジンID:0000146098)      第010号
             平成17年2月25日発行
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初めてこのマガジンを読まれる方へ

◆基本の基本◆
    こんにちわ、カメラを手にして40年のKobaです。
    美しい写真、力強い写真、インパクトのある写真、世の中には素晴
    らしい写真が数多く残っています。こんな写真を写してみたい、あ
    んな写真を写してみたい、という方のために、Kobaの今までの経験
    から得た写真の写し方ノウハウ集です。但し個々のカメラについて
    の技術的な事柄については述べていません。あくまでも撮影の心構
    えやノウハウについて書いて行こうと思っています。   

   素晴らしい写真を写すすための秘訣は以下の2つ
      1、先輩たちの写真を鑑賞する
      2、カメラを構えた時に出来上がりをイメージする
    以上、2点をマスターすればあなたも名カメラマンに近づくことが
    できます。たった2点ですが、独学でやっていると中々進歩しない
    ものです。でもご安心ください。この講座では個々の具体例により
    解説して行きますので、1つ1つ頭の中に叩き込んで実行してみて
    ください。あなたの撮影スキルは日に日に上達することでしょう。

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No.010号

  今週のテーマ : −−−色・その2−−−

ではでは

☆☆☆色の配分☆☆☆  始まり始まり

主人公を引き立てる色

以前にも述べましたが写真を写すとき「主題は何であるのか」画面の中で
「主人公はどれなのか」を明確に意識して、その主人公が最も引き立つよ
うな写真に仕上げなければなりません。

それには主人公の色に対して、そのまわりの色はどんな色をしているのか、
を観察します。
たとえば花を写そうとする時、花の周りの緑色の葉や、枝や茎や土などが
ファインダーの中でどのように見えているか、そして色の数が何色あるか
を数えます。
白・黒・赤・黄・青・緑・茶・紫など様々な色が交錯している中から、色
数を減らしてゆく工夫をします。出来れば3色〜4色くらいにおさえるこ
とをお勧めします。(ただし、撮影意図によってはたくさんの色を意識的
に盛り込む場合もあります)
カメラを近づける、カメラを右へ移動する(または左へ)、カメラを上げ
る(または下げる)。このような動作の中でファインダーの中の映像のイ
メージが少しづつ変化するのを良く観察します。

カメラポジションを様々に変えてゆく中で、どうしても邪魔な存在に気付
く事があります。−あの枯葉がどうにも邪魔になる−というような時です。
もしその枯葉をちぎっても良い場所であれば、失礼してその枯葉を地面に
返してやります。枝や蔓が邪魔なとき、撮影する1瞬だけ横に移動させて
おくのも良いでしょう。

このようにして色々なカメラポジションを見てゆき、その中の1番最良と
思われる所、自分が最も納得のゆく画面、を見つけ出して、シャッターを
押します。
そしてシャッターを押したときの自分の狙い、こんな写真に仕上がるだろ
うという予測を頭の中にインプットしておきます。
さらに撮影した時の自分の気持や、思いなども記憶しておきます。

さあ、写真が仕上がりました。それを見て、どうですか。狙いどおりの写
真になりましたでしょうか。ブラボーと叫びましたか、それとも両肩ガッ
クリと落ちてしまいましたか。両肩ガックリの人は何故なのかを反省しま
す。

毎回述べていますが−−−仕上がりを予測する−−−このコツを学習しな
いと、いつまでたっても両肩ガックリになります。(と、偉そうに言って
いますがKobaもガックリの時が多いです)

撮影現場での感動と、仕上がり写真とのギャップ、これはまず原則として
−−−写真は被写体を縮小して表現している−−−ということ、さらには
−−−被写体の色や光はそのまま表現される訳ではない−−−ということ
を認識して下さい。

初日の出を美しいと感動してシャッターを押したのに、全然違う写真にな
ってしまった。こんな経験をされた方も多いのではと思います。標準レン
ズで太陽を写すと、針の先くらいにしか写真では写っていないからです。
太陽を写すときは、500ミリ〜1000ミリくらいの望遠レンズでない
と感動の写真は出来上がりません。しかも太陽は光を発しているのに写真
の上では光りません。この違いも覚えておく必要があります。

感動の写真を撮るためには、まず諸先輩の感動の写真をたくさん鑑賞する
事です。そして先輩達の写真を真似して撮影してみましょう。最初は模倣
から入って行きます。赤ちゃんがお母さんやお父さんの語りかける言葉を
聞いて真似しながら言葉を覚えて行くのと同じ事です。

さらに他の文化、例えば名コックの作る料理、音楽、絵画、映画、テレビ
能、歌舞伎、オペラ、お茶、お花、名刹(お寺)、神社、各地のお祭り等
など目にふれるものの中からかたっぱしに美を見いだす訓練をして下さい。
そうすれば、自分自身の中の美に対する審美眼が高まってゆくでしょう。

                          今日はここまで

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次回は−−−色・その3−−−です
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Kobaのスナップ写真が下記でご覧いただけます
   http://www.yorozukoba.sakura.ne.jp/photo_haiku.htm

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           写真のプロ集団 「ビジョン社」 のホームページ
            Kobaが参考にしているサイトです 
                 http://www.visions.nl/home.html
1度みてみて、参考になりますよ
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編集後記
花粉症の季節になりました。Kobaは去年から甜茶(てんちゃ)を飲んで
予防につとめていますが、今年新しく発見したのは、甜茶を指先につけ
鼻の粘膜に塗ると少しは効き目が促進されるようです。それから友人に
聞いた所ではレンコンを擦ったものを鼻の粘膜に塗りつけると効果があ
る、というものですが、これはまだ試していないのでまた後日報告をし
ます。

このメールマガジンは岐阜県から発信しています。
「こんな時はどんな風に写したらたらいいの」という疑問や、「こんな写
し方があるよ」など質問や良いアイデアなどありましたらメールにてご一
報下さい。Kobaのホームページの"QアンドAコーナー"に掲載、みんなで検
討しましょう。
また秘蔵の写真、これぞわが傑作写真、というのがありましたらメールの
添付ファイルで投稿してください、Kobaのホームページに掲載させていた
だきます。

 

◆発行人: Kobaこと小林晁
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◆発行者ホームページ http://www.yorozukoba.sakura.ne.jp/


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